投資調査会社Sanford Bernsteinの分析によると、米国のTVネットワークの利益総計は、2025年までに大きく縮小し、現状から41%減の220億ドル(2兆4420億円)となる見通しだという。
推算の根拠のひとつが、pay TVの契約者の減少で、現在の全米の契約者数9700万人が2025年には8200万人まで減ると見られている。
またTVネットワークの広告収入は、毎年平均1.5%の減少を続ける一方で、番組制作費は、6.4%の上昇を見込んでいる。
Sanford Bernsteinのアナリスト、トッド・ジャンガーTodd Juengerは「多くの投資家はこの分析結果に同意しないかもしれないが、ここには景気後退のインパクトは含まれておらず、決して過度な見通しではない」と語っている(Multichannel News, 4月24日他)。
この見通しはDtoC(Direct-to-consumer)を除外した、放送だけの数字だが、アナリストは「DtoCビジネスを構築するにはカネがかかり、どこも成功するわけではないし、利ざやは現状のビジネスより薄くなる」と語っている。