ニールセンの最新の調査(7月31日)によると、米国の十台のTV離れが加速化している。
ポスト・ミレニアルのZ世代と言われる8歳から22歳では、5年前に比べて、テレビを見る時間が49%減少している。しかし、これはテレビ番組そのものが見られなくなったわけではなく、Z世代ではインターネットに接続したデバイスの利用時間が2017年には約2時間だったが、今年は約3時間となっていて、ことにゲーム・コンソールで番組を視聴するケースが増えているようだ。
視聴時間が増えているのは65歳以上だけで、50から64歳の中高年層はほぼ横ばい、ミレニアル世代(18から34歳)は45.5%の減で、12から17歳の若年層では最も大きい55.2%の減少となっている。
Disneyのボブ・アイガーCEOは「テレビビジネスの崩壊は、われわれが思った以上に速く、深いインパクトを与えている」として、Disneyが来年始める予定の家族向け動画配信サービスへ注力する理由を語っている。またあるメディア・アナリストは「従来型のTV視聴は、若い層がデジタルデバイスを好んで使うことによって食われていることは明白だ」としている。(The Hollywood Reporter、8月8日付)。