ミレニアル世代はテレビ番組を見る、ただしデジタルで

 

 “Media Post”(10月18日)によれば、ミレニアル世代もその下のジェネレーションXも、テレビのドラマをもっぱらOTTで見ていることが分かった。

 たとえばNBCの超人気犯罪捜査ドラマ“Law & Order:SVU”はテレビでの平均視聴年齢が61歳に対して、デジタル・プラットフォームで見る平均年齢は33歳だった。他のドラマも含めた平均視聴年齢は、テレビが60歳、デジタルが40歳未満となっている。

 

 

 米国では、モバイルを使ってテレビを見る人の割合は、1年前には36%だったが、今年の調査では55%がモバイルを使ってテレビを見ていると答え、その数字は大きく跳ね上がっている。

 またOTTを契約しているミレニアル世代の72%、X世代では70%が、同時にネットフリックスにも契約している。つまり、若い世代もテレビ番組を見てはいるのだが、モバイルでの視聴に強くシフトしている、と言える。

 こうした現状を受けて、若い世代をおもな視聴層としているViacom系のMTVは、これまでテレビで放送してきたリアリティー・ショー“Real World”をソシアルメディア・プラットフォームのFacebookWatchで再スタートすることを発表した。これが注目されているのは、番組はMTV本体では放映されず、FacebookWatchのみで、まさにミレニアル世代をターゲットとした視聴可能性に焦点を絞った試みだ、という点だ。