ネットフリックスは10月22日、オリジナル作品の制作とライセンス購入に充てるために、あらたに20億ドル(約2220億円)を借り入れることを明らかにした。ネットフリックスの長期債務は9月末で83億ドル(約9213億円)に達すると見られ、今回の20億ドルを追加すると、長期債務は100億ドル(約1兆1100億円)超える、2年前の2倍に膨らむ。
ネットフリックスは今年度は80億円(約8880億円)をコンテンツ制作費用に充てているが、ハリウッドのヒット・プロデューサーの引き抜きなどを含めると130億ドル(約1兆4430億円)を超えると見る向きもある。
AmazonやCBSAllaccessなどに加え、来年はディズニーやWarnerMediaも独自の動画配信をスタートする予定で、動画配信市場はますます過熱する一方だが、今回の新たな借り入れに対し、ネットフリックスの株価は若干値上がりしていることから、マーケットは現在、世界で1億3000万人の有料契約者を抱えるネットフリックスの動画配信にさらなる可能性を見ているようだ。ネットフリックスのリード・ヘイスティングスCEO(Reed Hastings)も「いつかは財布を奪い合う日が来るだろうが、われわれはそのことに神経質になっていない。それはまだずっと先のことだろう」と強気の発言を続けている。