AmazonのアメフトLive配信、視聴数22%アップ

 

 このシーズンの米国では、木曜アメフト中継の“Thursday Night Football”は、毎週視聴数の上位を飾る。テレビ放送権はFOXが持っているが、ネットでのライブ配信権はAmazonが保有している。

 今シーズンのAmazonは、7ゲームのライブ配信を終え、7試合合計の視聴数を1470万と昨年比22%伸ばしている。毎分平均視聴数も45万5000と36%アップだ

 もちろんテレビ放送のFOXは1試合の平均視聴数が1100万から1500万と、Amazonとは比べものにならないほど大きいが、正式な数字は出ていないものの、昨年比では視聴数を若干落としている。

AmazonではFOXの放送と差別化するために複数の音声解説を用意し、米国では初の、女性2人による中継解説音声も置いている。

 Amazonはすでに来年度のライブ配信権も買い取っていて、来シーズンはメキシコやカナダなど米国市場以外での視聴者獲得にも力をいれる予定だ。Netflixを追って動画配信のオリジナル制作に巨額な制作費を投入しているAmazonだが、潤沢な資金を背景に、スポーツコンテンツのライブ配信も積極的に進めていく戦略だ。

  一方、NFLは携帯電話への配信提供について大手通信会社Verizonと話を進めており、いまだにスポーツ中継でのテレビの優位性は揺らがないものの、若年層が中心のOTTとMobileの視聴数の伸びは、当面二桁が予想されている