Apple TV+ が11月1日、Disney+ が11月12日に動画配信を開始した米国では、これからさらに来年4月にはNBCUniversalのPeacock、5月にはAT&TのHBO Max がOTTとしてスタートする予定で、さらに苛烈なStreaming Warを展開しようとしている。
ここで、米国のOTTをまとめておこう。
Apple TV+
- 配信開始 2019年11月1日
- 月額 4.99ドル
- 特徴 iPhoneでの視聴がしやすいよう工夫(と言われている) 9プログラムでスタート。Appleのディバイスを使っている9億人が潜在的カスタマー。
- リスク 過去のライブラリーがない点。
Disney+
- 2019年11月12日
- 9.99ドル
- Disneyのみならず、傘下のPixar、Marvel、Star WarsなどDisneyブランドが満載。7500本のテレビ番組、500本を超える映画を備える。 2024年までに9000万件の有料契約者が予想される。
- OTTオリジナル作品の出来がイマイチとの評も。
Peacock(NBC)
- 2020年4月予定
- Comcast Cable契約者は無料。その他は未定。
- NBCの豊富なテレビ、映画ライブラリー。『ET』『ジョーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などの名作。15000時間を超える番組。
- Streaming Warへの参戦が遅かったこと。逆にComcast Cable契約者がPeacock単体に乗り換える可能性。
HBO MAX(AT&T)
- 2020年5月
- 14.99ドル
- テレビドラマでは圧倒的人気を誇るHBOの『ビッグバン・セオリー』や『フレンズ』など全ドラマエピソードの他、TNT、TBSなどTimeWarner系のドラマチャンネル、Cartoon Networkの全番組も見られる。10000時間の番組。 ワーナー映画の『カサブランカ』などの豊富な古典作品。 2025年までに9000万有料契約者を見込む。
- 月額の高さ。人気ドラマはHBOチャンネルでも十分みられる点。
Netflix
- 2007年ストリーミング開始
- 12.99ドル(他にも価格あり)
- 1500タイトルのテレビ番組、4000本の映画などの豊富なライブラリー。近年予算をかけたオリジナル作品が充実。 現状での有料契約者は全世界で1億5800万人
- 低価格のライバルが多数参戦していること。番組制作費が高騰していること。
Hulu
- 2008年
- 5.99ドル(広告なしは11.99ドル。60以上のライブチャンネルとAd-supportは44.99ドル)
- Disneyの大人向け作品。86000本のテレビ番組エピソード。2000本の映画。
- Disneyの支配下で新たな戦略をどう作るか不明。
Amazon Prime Video
- 2011年ストリーミング開始
- 8.99ドル(Amazon Prime の会員は無料)
- 他の1億人をこえるAmazonPrime会員のショッピングとの相乗効果。最近はオリジナル作品に注力。ライブラリーの拡大にも積極的。
- 競争相手が増えるに従い、ライブラリー獲得は難しくなってくる。
CBS All Access
- 2014年
- 5.99ドル(広告ナシは9.99ドル)
- CBSネットワークのライブ配信が視聴可。1万2000本以上の豊富なテレビ番組エピソード。
- 他OTTへの番組の供給を続けながら、自前のOTTをどこまで充実できるかがカギ。
- こうしたStreaming Warのなか、Netflixの契約者の30%が「今後3か月の間に新しい配信サービスに乗り換えよう」と考えている。
- ミレニアル世代の男性の60%がApple+の契約を考えている。
- 米国人の53%が、「オリジナル番組やオリジナル映画」をOTT契約への動機と考えている。
- 上記のStreaming Serviceは以下のDeviceで視聴可能。
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