11月の米国はサンクスギビングを中心に、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、ホリデー商戦のピークだ。もちろんクリスマスも大きな年末商戦だが、クリスマスは家族で心のこもったプレゼントを交換するのに対して、サンクスギビング前後は、リテール、eコマースを含めた大バーゲンの季節だ。
この商戦を目当てにニューヨークにやってくる観光客も多い。
これに合わせて、11月9日から12月8日までに、OTTストリーミングサービスがテレビで使った広告費は、合わせて1億2860億ドル(約141億円)と昨年同時期6550万ドルのほぼ二倍近くとなった 。
テレビ広告を最も多用したのはAmazon Prime Videoで、2823回のオンエアに2700万ドル(約29億7000万円)を投じた。二番目が11月にスタートしたばかりのApple+で1709回のエアリングで2030万ドル(約22億3000万円)、続いてDisney+の1810万ドル(約19億9000万円)、Netflixの1670万ドル(約18億3000万円)Huluの760万ドル(約8億3000万円)などとなっている。
Amazon Prime Videoは昨年は同じ期間にテレビに投下したCM額は1790万ドル(約19億6000万円)だったので、今年は60%増となっている。
これは、OTTストリーミングサービスの競争がますます激しくなる中で、OTT各社は、リーチの大きなテレビCMのアドバンテージを徹底的に利用したようだ。