新型コロナ・ウイルスによって、ニューヨーク州を始め、多くの州でStay -at-home(必須の仕事以外在宅勤務)が出され、外出も制限されているが、3月の調査では、TVセットの日中の使用率が大幅にアップしている。
劇場、映画館などが閉鎖されている中では、身近なTVセットがおおいに活用されている現実が浮き彫りとなった。
Nielsenの調査とは別に、「TVセットの使用率」を調査するComscoreによると、ニューヨーク、ダラス、アトランタ、ミネアポリス、サクラメント、インディアナポリスなどの大都市の平均では、3月16日から23日までの週の午前9時から午後5時までのSIU(TV Sets In Use)が、昨年同時期から26%アップして44%にのぼった。ことに増加率が大きいのは午前11時から午後3時までで、40%のアップ率だった。午後5時時点のSIUは前の週から20%アップし49%となっている。早朝も大きな伸びを示していて、ニュースショーがOAされる午前6時から7時までの時間帯は28%アップ、7時から8時は20%アップとなり、午後3時と4時の定時ニュースの時間帯も、それぞれ5%、13%の伸びを示した。
一方、TVセットで動画配信を見る率は年々増加しているが、同じ3月16日からの週では全TVセット使用時間の23%が動画配信の視聴で、前年の14%から大きく数字を伸ばしている。動画Streamingの視聴時間も増えていて、Nielsenの調査によると、同じ週の全動画視聴時間は1560億分で、1年前の同時期の713億分の2倍を超えている。Netflixがそのうちの29%を占め、続いてYouTubeが20%、Huluが10%、Amazon Primeが9%を占めている。残りの31%はDisney+、PlutoTVなど、その他の動画配信サービスだ。