去年9月に始まったTVシーズンも5月末で終了するが、CBS、NBC、ABC、Foxの4大ネットワークのプライムタイムの平均を足した視聴数は去年に比べ5%ダウンとなった。
Nielsenによると、2019年9月24日から2020年5月10日までの上記4局のPT帯平均視聴数を足しあげた数字は2640万人で、1年前の2760万人からおよそ5%、120万視聴数ダウンした。これは当日の放送プラス7日間のタイムシフトを加えたL7に基づくものだ。3月上旬からの2か月間はStay-at-homeで視聴数は例年より伸びていたのだが、シーズン全体としてはマイナスとなった。
Foxだけは、18歳から49歳までのキー年齢層で前年比13%の伸びを示した。これは今年2月の全米プロフットボールの頂上決戦Super Bowlを放送したことと、木曜日のドル箱スポーツ”Thursday Night Football”、そして歌唱力を競うリアリティショー”The Masked Singer”が若い層に受けたためだ。
同年齢層ではNBCは13%、CBSは27%、ABCは15%のダウンとなっている。CBSのダウンが大きいのは、2019年のSuper Bowl中継の反動減、NFLのセミファイナルにあたるAFCチャンピョンシップの反動減、そして今年3月のNCAA(全米大学体育協会)男子バスケットボールトーナメントの中止が響いた。
しかしそれでもCBSは4局中、PT帯平均視聴数はトップを守り775万人となっているが、前年比では15%減だ。続いてNBCの667万人(同9%減)、Foxの640万人(同17%増)、ABCの550万人(同3%減)となっている。