米のネットワークTV、4月の広告市場、35%から50%減

 

 新型ウイルスウイルスにともなう自宅待機が全面的に続いた4月の全米のネットワークTVの広告収入は前年比マイナス35%から50%と大きく落ち込んだ。ことにプライムタイムのエンタメ番組とスポーツ中継の中止が響いた。

 マイナス幅が最も大きいのはWarnerMediaで、前年比50.8%減となった。これはTNTやTBSという傘下のTV局のNBAプロバスケットボール、NCAA(全米大学体育協会)のバスケットボールが中止となったためだ。

 

 ViacomCBSの4月の広告収入は前年比43%減で、これもやはりNCAAトーナメントの中止の影響が大きい。

 

 Fox Corp.も46%減収で、PT帯のエンタメ番組の収録中止に加え、MBLメジャーリーグベースボールの延期、4月8日から始まる予定だったアイスホッケーNHLのプレイオフの中止によるものだ。

 ABCを傘下に収めるWalt Disneyは33.3%のマイナスで、これもスポーツ専門チャンネルのESPNのライブ中継のキャンセルの影響を受けた。

 12の広告分野のうち、医薬品のみがTVへの広告出稿を4%増やしている。