3-6月、Streaming視聴時間は85%増

 

 Nielsenによると、米国の3月30日から6月7日までの10週で、Streamingの視聴時間が前年比(以下同)85%増となった。

 大都市圏で新型ウイルスの感染者が増えた3月末から4月始めは131%という大きな伸びを示したが、6月最初の週でも50%増となっている。

 有料無料を問わず、メジャーなプラットフォームはすべて増加していて、Netflixは76%増、YouTube 96%増、Hulu 68%増、Amazon 106%増、その他(Disney+、CBS All Access等)は94%の伸びだ。

 シェアはNetflix 33%、YouTube 19%、Hulu 11%、Amazon 8%、その他 28%とNetflixが圧倒的な強さを示している。

NBCの正面
NBCの正面

 Streamingが花盛りの中、7月15日からNBCUniversalのプラットフォーム、”Peacock”がサービスを開始する。4月15日からComcastケーブルの一部契約者は利用可能だったが、いよいよ全米でフルコンテンツでのスタートとなる。

 雇用調整が続く経済状況の中、NBCUniversalは3月以降、”Peacock”の本格スタートに備えて100人を雇い入れたが、ほとんど全員がそれ以降はリモート・ワークを続け、7月15日を迎える。もともとは東京五輪を目玉としてその開催時期に合わせて計画された広告付きのプラットフォームだが、五輪が延期となったことで、戦略の練り直しを迫られた。また新型ウイルスの影響でオリジナルのラインナップも当初よりは少ない顔ぶれとなった。

 しかし、”Peacock”は去年11月のDisney+、今年5月末のHBO Maxに続く、大手メディアとしては最後のStreaming プラットフォームで、1万3000時間のコンテンツが無料で見られる。シリーズのプレミアム・フルバージョンなどは月額5ドルで視聴可能、広告抜きはプラス5ドルが必要だ。Comcastの契約者を考慮すると、2400万人がプレミアムを無料で視聴でき、2024年までには3000万から3500万人の契約者を見込んでいる。