「24」のCM料金が今季最高額


米Foxネットワークの人気番組「24」の番外編が11月23日に2時間番組で放送されるが、同番組のスポット料金が今季最高額を記録することになった。業界誌「アドバタイジング・エイジ」によると、同番組の30秒CM料金は50~60万㌦(約5,000~6,000万円)で取引されている。今シーズンすでに放送が始まっている番組では、NBCネットワークの人気スポーツ中継番組「サンデーナイト・フットボール」やABCの人気医療番組「グレイズ・アナトミー:恋の解剖学(邦題)」などに、それぞれ平均434,792㌦(約4,240万円)、326,685㌦(約3,260万円)と高額なCM料金がついているが、「24」に追い抜かれることになる。

「24」に高額なCM料金がついた背景について、広告会社大手インターパブリック・グループのネットワーク番組担当ニコール・ロアニック副社長は、「この番組自体がひとつのイベントとして捕らえられている。広告業界から同価格に異論を唱える声は上がっていない」と語っている。同番組の新シリーズが放送されるのは2007年春以来。昨年11月から100日間にわたって行われた米脚本家組合のストライキの影響で製作が遅れ、今春の放送が見送られていたことも番組への期待感につながっている模様。

「24」は俳優キーファー・サザーランド演じる米連邦機関の捜査官ジャック・バウアーがテロリストと戦うサスペンス・アクション・ドラマ。番組が初めて放送されたのは2001年。その後、日本を含む世界各国で放送され、世界的人気番組になっている。人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」とならび、Foxの看板番組の一つになっている。なお、新シリーズは来年1月11日にスタートする予定。