CBS、今夏スポーツ番組が好調


世界の4大メジャー・テニス選手権の一つ、「全米オープン」は、8月31日から約2週間の予定で、ニューヨークで開催されている。試合の模様は、米国内ではCBSネットワークが独占放送しているが、試合開始前1週間の段階で同中継番組のCM枠90%が売りさばかれたことが明らかになった。同ネットワークで営業を担当するジョン・ボガズ専務はCM単価についてメディアウィーク誌に、「昨年と同レベルで販売できた」ことを明らかにしている。売れ行き90%についても、「昨年並みのペース」との認識を示した。


ボガズ氏によれば、新しい広告主はあまり加わらなかった模様。ただし、金融王手アメリカン・エキスプレスや高級車レクサスなどが引き続きスポンサーになる予定で、不況の中、大健闘しているといえそうだ。CBSでは全米オープンの模様を37時間半にわたって放送予定。


ところで、CBSでは8月16日に決勝戦が行われたゴルフの4大メジャー、今季最終戦「全米プロ(PGAチャンピオンシップ)」の中継番組が、世帯視聴率7.5%(シェア17%)と、昨年比150%アップ、2002年以来最高の視聴率を獲得した。試合は世界ランキング1位で優勝候補の最右翼だったタイガー・ウッズ選手を、米国ではほぼ無名の韓国選手Y.E.ヤング選手が接戦の末下すという劇的な試合展開が多くの視聴者をひきつけた。


CBSは今年4月にもゴルフ4大メジャーの初戦「マスターズ」の最終日が、世帯視聴率8.8%(シェア21%)を獲得。番組の一部あるいはすべてを見た人の数は4200万人にも上り、こちらも2001年以来最高の視聴率となった。CBSにとって今シーズン、メジャー・スポーツが高視聴率を運んでくれる頼もしい存在になっている。