FiOSテレビ加入世帯が50万突破


米通信会社大手ベライゾンはこのほど、光ファイバー回線を利用したネットワーク(FiOS)を介したインターネット・プロトコル(IP)テレビの加入世帯数が50万軒を突破したと発表した。同社のIPテレビサービスはFiOSテレビと呼ばれているが、今年4-6月期に16万7千軒の新規契約者を獲得、合計加入者が51万5千世帯となった。なお、FiOSテレビ視聴可能世帯数は390万となった。

ベライゾンの最高財務責任者(CFO)ドリーン・トーベン氏によると、同期におけるFiOSテレビ新規加入者数は平日平均2,600軒に達した模様。また、同四半期のFiOSインターネット(ブロードバンド)新規加入者は20万3千軒と、今年1-3月期の新規加入者数を15%上回る好調ぶりだった。FiOSインターネットの合計加入世帯数はこれで110万軒となった トーベン氏は、「ブロードバンド(FiOSインターネット)とテレビ配信(FiOSテレビ)、両サービスはすぐれた顧客保持率を示している」と述べ、ベライゾンが展開するFiOSサービスに対する顧客満足度が高いことを強調している。同氏によれば、FiOSテレビは6月30日時点で、全米12州内の500地域に展開中。

一方、同社が固定電話回線を使って提供しているブロードバン・サービス、DSL(デジタル加入者線)の加入者数が伸び悩みを示している。ベライゾンのデニー・ストリグル社長は、「FiOS加入数が増えるにつれ、DSLのような既存サービスの加入数は逆に低下傾向を示すだろう」と述べている。同氏はまた、主に、ニュージャージー、カリフォルニア、フロリダ、インディアナ州におけるFiOS敷設作業員を大幅に増やす計画も明らかにし、「FiOSサービスを可能なかぎり早急に拡張したい」と説明している。