HDテレビ所有世帯は全体の30%

全米家電協会(CEA)はこのほど2007年のHD(高精細)テレビ販売台数が1,600万台に達するとの見通しを発表した。これまでに売れた台数を含むと、年末までに米国で販売されたHDテレビは合計5,250万台となる。

CEAによると、現在、米国内のHDテレビの普及率は30%。年末までに36%に上昇するという。また、HDテレビ所有世帯のうち三分の一が複数のHDテレビを所有していることも判明した。

ところで、HDテレビ所有者のうち、HD放送を受信していると答えた世帯は44%だった。残りの世帯は、「HD番組サービスが高すぎる」「HD番組には興味がない」などと答え、HDテレビは持っているものの、HD番組視聴に利用していないことが明らかになった。HDテレビを購入した世帯に購入理由を尋ねたところ、大多数の人が、「映画がきれいに映るから」「ビデオ・ゲームを楽しみたいから」などと答えた。CEAによるとHDテレビ所有者のうち、HD番組を視聴していない世帯のほとんどがDVDプレーヤーを接続しているという。さらに、サラウンド・スピーカーやビデオ・ゲーム機に接続している家庭が40%を占めていることがわかった。

CEAの調査では、HD番組サービスを受信していると答えた世帯の66%がCATV加入者。衛星放送加入世帯は27%、直接受信世帯は8%、光ファイバーを利用したIPテレビ加入者が3%だった。インターネット経由でHD番組を見ると答えた人も3%いたが、通常のテレビ受信方法とさしたる違いもなく、CEAでは、「今のところHDコンテンツが米国のテレビ視聴習慣や受信方法を変える原動力になっていない」と分析している。