NFL番組に今シーズン最高値CM


9月中旬から始まった米テレビ新シーズンのCM料金の状況が明らかになった。広告業界誌アドバタイジング・エイジによれば、今季スポットCMの最高額を獲得したのはNBCネットワークが毎週日曜夜に放送する米プロ・フットボール(NFL)試合の中継番組「サンデー・ナイト・フットボール」。昨年度の43万4792㌦には及ばないものの、同番組で放送される30秒CMの平均価格は33万9700㌦(約3060万円)の高額で取引されている。


同誌は、同番組のCMが高額となっている背景について、常に高視聴率を獲得しているばかりか、広告主が懸念するCM飛ばし視聴がされにくい、スポーツ生番組であることを指摘している。


しかし、スポーツ番組が高額CMの条件になっているわけではない。今シーズン、“最も高い番組”にランクされている10番組のうち、スポーツ番組は「サンデー・ナイト・フットボール」のみ。あとの9番組はすべてドラマ番組だ。中でも、ABCネットワークのベテラン番組で、日本でもおなじみの医療ドラマ「グレイズ・アナトミー恋の解剖学(邦題)」が24万462㌦(約2164万円)、同じくABCのサスペンス・コメディー「デスパレートな妻たち(邦題)」が22万8651㌦(約2058万円)などに高額CMがついている。


また、今シーズン初登場した番組の中で最も高額なCMがついたのがABCネットワークのサイファイ・ドラマ「FlashForward」。同番組の平均料金は17万5724㌦(約1582万円)。同ネットワークのコメディー番組「モダン・ファミリー」などが続いているが、Foxの若者向けミュージカル・コメディー「Glee」も12万7350㌦(約1146万円)で新番組中4位にランクされている。


一方、新シーズン半ば(1月)には、米テレビ界を代表する人気番組として定着しているオーディション番組「アメリカン・アイドル」(Fox)が控えているが、同番組の30秒CMは、36~49万㌦(約3240~4410万円)で取引される模様。