SNSサイトがニュース局のライバルに


米国で若者を中心に圧倒的な人気のソーシャル・ネットワーキング・サイト (SNS)が、ニュース専門局からライバル視され始めた。CNNテレビの国内担当社長、ジョナサン・クライン氏はこのほど、ニューヨークで開催されたビジ ネス・ウィーク誌主催のメディア会合で、「我々が非常に脅威に感じているのは、ライバル局ではなくSNSサイトなどだ。すでに視聴者を奪われ始めている」 と発言した。クライン氏はさらに、「フェイスブックなどSNSサイトが、情報源として信頼も勝ち得ている。この挑戦をしっかり受け止めなければならない」 と強調した。昨年、CNNが3大人気専門局(Foxニュース・チャンネル、MSNBC、CNN)中、最下位に転落したことに関し感想を求めれた際に、述べ たもの。


最下位については、「データがプライムタイムの視聴者数に基づくもの。2月の全日の視聴者総数は1億人と、Foxの9100万人を上回っている」と指摘 し、「CNNは、プライムタイムで放送しているトーク番組に限定して競争をしているわけではなく、幅広い層の視聴者にアピールしている社だ」とかわした。 クライン氏はさらに、CNNが海外における認知度が抜群であることや、インターネット・サイト(CNN.com)が人気首位の座を保っていることを挙げ、 「CNNこそが(ニュース専門局)ナンバーワンであると自負している」と述べた。ただ、Foxファンの視聴時間が長いことについては、「視聴者ができる限 り長くCNNを見てくれるよう努力しなければならない」と述べた。


ニュース専門局が引き続き、「採算の取れるビジネス」であり続けることが出きるかとの質問には、「昨年の売上高は歴代1位を記録した」と答え自信を示した。