USAネットワークが視聴率王


NBCユニバーサル傘下のケーブル局「USAネットワーク」が今年4-6月期のプライムタイム視聴率首位の座を獲得した。米ニールセン社の発表によると、USAネットワークの勝利は、ケーブル局視聴率競争で常勝局のTNT(タイムワーナー傘下)を押さえたもので、7年ぶりの快挙となった。

USAネットワークは総合編成のケーブル局だが、プロレス番組「WWE Raw」が看板番組。同番組のおかげで、広告主が重視する18~49歳視聴者層の平均視聴者数は前年同時期比3%増となる119万人。平均世帯視聴者数は257万人を獲得した。

2位につけたTNTの平均世帯視聴者数は240万人。18~49歳台は115万人だった。ただ、TNTは、女性刑事を主人公にした犯罪捜査ドラマ「The Closer」第3シリーズのプレミアが881万人を獲得。ベーシック・チャンネルで放送されたドラマ番組としては過去最高記録を樹立した。また、ケーブル局トップ10番組の3つを占め、人気チャンネルの面子を保った格好だ。

一方、ニュース専門局のカテゴリーでは、Foxニュース・チャンネル(FNC)がプライムタイムで昨年同時期比6%増となる平均視聴者数150万人を獲得、22四半期連続のチャンピオンに輝いた。CNNも昨年比8%増と健闘したが、平均視聴者数75万6千人とFNCに大きく水をあけられたままだ。NBCユニバーサル傘下のMSNBCは昨年同時期比35%増(平均視聴者数46万8千人)とニュース専門局の中では最高の伸び率を示した。

また、各局の人気帯番組が激突する週日午後8時台は、FNCのトーク番組「The O’Reilly Factor」が昨年同時期比7%増となる平均視聴者数220万人を獲得し断トツだった。ちなみにCNNが同時間帯に放送している「Paula Zahn Now」は2%減の59万4千人。CNNでは7月に入って同番組のキャスター交代を発表した。