アバター、DVD/BD販売数が最高記録


 興行収入の世界記録を塗り替え、3D(3次元立体)映像ブームの火付け役となった映画「アバター」のDVDとブルーレイディスク(BD)の北米での売上総額が、発売日から4日間で1億3000万㌦(約120億円)に達したことが明らかになった。発売開始4日間の売上げとしては過去最高記録を更新した。AP通信など米メディアが一斉に報道した。配給会社の20世紀フォックスによると、内訳は、DVDの販売数が400万枚、BDは270万枚だった。

 
特に業界が注目しているのがBDの売上げ。4日間で270万枚は、過去最速記録となった。これまでの記録は、08年にワーナー・ブラザースが配給した「バットマン」シリーズの最新作「ダークナイト」が保有していたが、同映画が250万枚のBDを販売するまでに18ヶ月もかかっている。もちろん、BDは当時まだ市場にデビューしたばかりで、単純に比較はできないが、アバター人気を改めて印象付ける結果となった。


米国内では世界最大の小売店チェーン「ウォルマート」や、家電販売大手「ベストバイ」さらには、世界最大のインターネット通販「アマゾン」で取り扱っている。DVDのみが約16㌦(約1490円)、DVDとBDを組み合わせ特別パッケージ版が約20㌦(約1860円)で販売されている。20世紀フォックスでは、番外編などが収められたDVDも新たに今年11月に販売する予定。3D版も来年中には売り出したいとしている。


アバターのDVD/BD販売は、欧州でも好調。フランスでは発売初日に40万枚が売れたほか、2日間の合計販売数も55万7000枚に達し、過去最高記録を達成した。また、ドイツでも初日に45万枚が売れ、これまで最多販売数を誇っていた「ハリーポッター:不死鳥の騎士団」を抜く記録を打ち立てた(バラエティー誌)。20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメントの専務を務めるキース・フェルドマン氏は、「重要なマーケットである独仏両国におけるDVD/BD販売が好調だったことで、国際市場の家庭で高精細度な映像に大きな需要があることが証明された」と述べている。