アメリカン・アイドル、人気健在ぶりをアピール


米テレビ界人気ナンバーワン番組として知られるFoxネットワークのオーディショ ン番組「アメリカン・アイドル」の新シリーズが5日、始まった。今年で9年目を迎える同番組は、マンネリ化が指摘されたり、同番組の人気要素のひとつに なっている女性審査員が降板するなど不安要素が挙げられていたが、米調査会社ニールセンの速報によると、第1回目(20:00からの2時間特別枠)の視聴 率は、広告主が重要視する18~49歳層で、11.7%(シェア29%)、全体視聴者数も2980万人を獲得する好調なスタートを切った。スポーツ番組以 外では、今シーズン最高の視聴率となった。


最終的な視聴率や視聴者数は、昨年度のプレミア番組の視聴率11.7%(同層)、全体の視聴者数3045万人を超過すると見られ、「非常に大きなデビュー を果たした」(メディア・ライフ)などと高い評価が下されたほか、過去2、3年続いていた視聴率下降傾向に楔を打ち込む結果となった。テレビ離れが取りざ たされる若者層(18~34歳層)の視聴率も、10.6%と、昨年のプレミア番組を8%上回る結果となっており、ネットワーク経営陣にとって吉報となっ た。番組内容が、初心に帰った格好で、”素人のチャレンジャーぶり“が事前に強調されたことも、視聴者の関心を集めた模様だ。

他局の番組を見ると、アメリカン・アイドルに迫ったのがCBSの人気犯罪捜査番組「NCIS: ネイビー犯罪捜査班(邦題)。しかし、同番組の視聴率は4.3%(シェア11%)(同層)、全体視聴者数2070万人」に留まり、アメリカン・アイドルの 強さを鮮明にした結果となった。ちなみに、同番組のシリーズ初回のこれまでの最高視聴率は、2007年に記録した15.8%(シェア36%)(同層)、全 体視聴者数は、3744万人。