アメリカン・アイドル、視聴率減少も敵無し


今や米テレビ界を代表するヒット番組となっているFoxネットワークのオーディション番組「アメリカン・アイドル」の第7シリーズが1月15日、2時間の特別枠でスタートした。

翌日発表されたニールセンの視聴率速報によると、広告主が重要視する若者視聴者層(18~49歳)の視聴率は13.8%(シェア32%)と、新シリーズ初回番組の視聴率としては過去4年間で最低のものとなった。ちなみに昨年の初回番組の視聴率は15.8%(同層)だった。

昨年11月以来続いている米脚本家組合(WGA)のストライキの影響で1月に入ってレギュラー番組の放送が困難になっているとあって、同番組が圧倒的な強さを発揮するという見方があっただけに、業界内には肩透かしをくらったとの受け止め方もあるようだ。

それでも、世帯視聴率は18.6%(シェア27%)、視聴者数は3,320万人に達した模様。他ネットワークをおさえ、同時間枠(米東部時間20:00-22:00)の文句ない視聴率ナンバーワン番組にランクされた。同時間帯でアメリカン・アイドルに次ぐ番組はNBCネットワークが放送した犯罪捜査ドラマ「ロー&オーダー:SVU編」だったが、視聴率は3.5%(シェア8%)(同若者視聴者層)に留まった。

ところで、米テレビ界にあって高い視聴率をたたき出す「お化け番組」の代名詞にもなっている同番組のCM料金もうなぎのぼり。業界誌「ハリウッド・リポーター」によれば、コカ・コーラ、フォード・モーター、AT&Tの3大スポンサーがシーズン中に支払うスポンサー料はそれぞれ3,500万㌦(約38億5,000万円)と、昨シーズンの3,000万㌦から約17%も値上がりした模様だ。