クライスラー新型ミニバンに衛星放送

米自動車メーカー「ダイムラー・クライスラー」社の人気モデル、ダッジ・ミニバンとクライスラー・ミニバンなどの08年型車で衛星番組の視聴が出来るオプションが付くことになった。

同社が衛星ラジオ大手「シリウス・サテライト・ラジオ」と提携し、子供番組専門局「ニッケルオディオン」「ディズニー・チャンネル」「カートゥーン・ネットワーク」3チャンネルの受信が可能。ドライブに出かけた際に後部座席に設置される専用モニターで子供らが視聴できるようにする。

シリウス・サテライト・ラジオは衛星を使って200チャンネルほどのラジオ番組を車などに取り付けられた専用受信機に配信しているが、余った帯域を使って映像などの配信サービスを検討していた。クライスラーの商品開発担当専務のフランク・クリーゴン氏は、「将来的には衛星放送そのものの受信も可能になるはずだ」と延べ、チャンネル数の拡大も視野に入れていることを強調している。

顧客満足度に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D.パワー社のアナリスト、トム・リビー氏は、「同オプション取り付け費が高価なことと、サービス加入料などが発生するため、希望者は高額所得者に限定されるかもしれない。ただ、長距離ドライブに子供を連れて行く家族にとっては非常に魅力的なサービスになるのでは」と述べ、新サービスがクライスラーの新車販売促進に貢献する可能性を指摘している。

専用モニターの設置料は470㌦(約5万6,500円)。初年度はシリウスの加入料が無料で提供されるが、2年目からは月額12.95㌦(約1,550円)の基本サービス料に食え、子供チャンネル受信料7㌦(約840円)が加算される。