コカ・コーラが5年連続人気ブランドNo.1

世界の人気ブランド1位に「コカ・コーラ」が選ばれた。2位には「ジョンソン・エンド・ジョンソン」がランクされたが、両社は2004年以来5年連続で同順位を不動のものとしている。企業ブランドの調査やコンサルティングに当たる米調査会社コアブランド社がこのほど発表した「ブランド・パワー・ランキング」で明らかになった。


コカ・コーラのライバルで2005年には4位にランクされていた「ペプシ」は今回18位に、昨年10位だったスターバックスは14位にそれぞれ後退した。また、2005年には26位にランクされた「マイクロソフト」は、一挙に54位まで転落した。


コアブランド社の最高経営責任者(CEO)ジム・グレゴリー氏は業界誌「アドバタイジング・エイジ」にスターバックスの後退について、「急成長を遂げる企業によく見られる自然現象かもしれない。短期間で回復するのか、このまま下降を続けるのか注意深く見続ける必要がある」と述べている。また、マイクロソフトについては、「生活者に送るメッセージが方向性を失っているのではないか」と分析している。ただ、刷新的なPR活動で知られるライバル「アップル社」(91位)には大きく水を開けている。

その他、深刻な経営危機に瀕し政府からの緊急融資を受けているゼネラル・モーターズ(GM)のブランド力は当然のことながら2005年の30位から今回は41位と大きく後退している。日本企業では、トヨタ自動車が15位、ホンダ16位、ソニー21位などとなっている。ブランド・パワー・ランキングは、世界の企業1200社などを対象に、財務成績や経営感覚、さらには投資収益力などを総合的に評価し、企業ブランド・トップ100を選んでいる。