スポーツ番組の視聴率記録が目白押し

2008年はスポーツ番組にとって当たり年だったようだ。なんといっても北京五輪の存在が大きく、米国で独占放送したNBCでは夏期(5月26日~8月24日)の視聴率がオリンピックのおかげで昨年同期比62%も上回った。そして、ニールセン社によると、2月に開催されたスーパーボウルも平均視聴者数9750万人を獲得し過去最高を記録。スポーツ専門ケーブル局ESPNが9月15日に放送した全米プロフェッショナル・フットボール・リーグ(NFL)の試合(カウボーイズ対イーグルス)は1860万人の視聴者を魅了、ケーブルテレビ史上最高記録を達成した。

また、6月16日、カリフォルニア州サンディエゴ近郊で開催された男子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米オープン選手権のプレーオフは平日にもかかわらず480万人の視聴者数(ESPN)を獲得。ゴルフ中継番組として最高記録を樹立した。ちなみに、プレーオフは、タイガー・ウッズがロッコ・ミーディエートを延長の19ホール目で振り切り、優勝を遂げた。

さらに、ケーブル局TBS(ターナー・ブロードキャスティング)が放送した大リーグ、アメリカン・リーグ優勝決定戦(レッドソックス対レイズ)の平均視聴者数は1490万人とケーブル局で放送された大リーグ試合としては過去最高のものとなった。米プロバスケットボール協会(NBA)主催の決勝戦(セリティックス対レイカーズ)はABCネットワークが6月17日に放送したが、視聴者数は1490万人と5年ぶりの高視聴率。

NBCが7月6日に放送した国際テニス・トーナメント、ウィンブルドン選手権の決勝戦(フェデラ対ナダル)には520万人の視聴者がブラウン管に釘付けとなり、8年ぶりの高記録を樹立した。ニールセンでは2008年が、スポーツ番組が様々な記録を樹立した記念すべき年として歴史に刻み込まれることは間違いないとしている。