スーパーボウル、CM枠の9割完売


米スポーツ界及びテレビ界の最大イベント「スーパーボウル」の開催までまだ3ヶ月もあるが、Foxネットワークが担当する中継番組のCM枠がすでに9割以上完売していることが明らかになった。スーパーボウルでは通常、番組全体で60枠余りのCM枠があるが、広告業界誌「アドバタイジング・エイジ誌」によると、売れ残っているのは5~10枠のみ。

自動車業界と映画会社からのスポンサー要望が例年になく強く、Foxネットワークにとって追い風になっている模様だ。また、HDD内蔵型のレコーダー(DVR)の普及率が急増する中、「CM飛ばし視聴を心配する必要のないスーパーボウルを理想の番組と捉え、大広告主が殺到しているためだ」(ウォールストリート・ジャーナル紙)という見方もある。

ただ、自動車メーカーや映画会社など大手企業がCM枠を買い占めることになれば、新興企業などのユニークなCMの登場が妨げられることにもつながり、「スーパーボウルCM」ファンにとって若干期待はずれの番組となる可能性もある。スーパーボウルで放送されるCMは新作や話題作が多く、「CMを見るためにスーパーボウルを視聴する」というファンも少なくないからだ。

こんな売り手市場を背景に、次回もCM料金が値上がりするのは必至。アドバタイジング・エイジ誌によると、Foxネットワークが要求している30秒CMの料金は昨年の260万㌦を上回る270万㌦(約3億1,050万円)と過去最高額を記録しそうだ。

第42回スーパーボウルは、2月3日、アリゾナ州フェニックス市で開催される。