スーバーボウル、史上3位の視聴者数


米アメリカン・フットボールの王者決定戦で、国民的行事でもあるスーパーボウルが4日、フロリダ州マイアミで開催され、その模様が米東部時間18:35からCBSネットワークを通じて全米に中継された。ニールセン・メディア・リサーチ社の速報視聴率によると、平均視聴者数9,320万人を獲得、CBSが1983年に放送した人気ドラマM*A*S*H(マッシュ)の最終回、1996年のスーパーボウルに次ぐ米テレビ史上第3位となる記録的な視聴率となった。

試合はもとより、スーパーボウルで常に話題になるのが世界で最も高額なコマーシャル。今年の30秒CM料金は平均260万㌦(約3億1,500万円)と、昨年の250万㌦を超え史上最高額の値がついた。同番組で放送されるCMを目当てにチャンネルを合わせる視聴者も少なくないが、今年はイマイチ話題作に欠けたようだ。「笑えない暴力シーンが目立つCMが多かった」(5日付NYタイムズ紙)などとネガティブな評価も出ている。

それでも、翌日の新聞紙上やテレビ番組ではスーパーボウルCMの品評会が展開され、一秒当たり85,000㌦(約1,020万円)を払ったスポンサー各社は「宣伝効果に納得」といったところ。

ちなみに、CM飛ばし視聴が手軽に出来るデジタル・ビデオ・レコーダー(DVR)の代名詞になっているティボ(TiVo)社が1万件の視聴世帯を無作為に選んでCMの人気度を測定した。その結果、ビールメーカー大手「アンハウザー・ブッシュ」の商品バドワイザーのCMがスキップ率最低を記録し、好感度トップに選ばれた。

なお、試合のほうは、アメリカン・カンファレンス(AFC)王者のコルツがナショナル・カンファレンス(NFC)覇者のベアーズを29対17で退け、36年ぶり2度目の栄冠に輝いた。