スーパーボウル視聴者数、最高記録を更新


 米ナショナル・フットボール(NFL)の王者決定戦スーパーボウ ルが2月6日、テキサス州アーリントンで開催された。カウボーイズと並んで史上最多となる2年ぶり8度目の出場となったアメリカン・カンファレンス (AFC)の覇者スティーラーズと13年ぶり5度目の出場となったナショナル・カンファレンス(NFC)の覇者パッカーズが激突した模様は、米Foxネッ トワークテレビがプライムタイムに生中継。米テレビ史上最高記録となる平均視聴者数1億1100万人を獲得した。これまでの最高記録は昨年のスーパーボウ ルで、平均視聴者数は約1億650万。


米テレビ界で断トツの視聴者率を誇るスーパーボウルは、最高額のCM料金が課せられることでも知られる。米有力調査会社SNLケーガンによれば、今年の 30秒CM平均価格は昨年比3.9%増となる290万㌦。売上総額は1億9400万㌦に達した模様だ。スポンサーを見ると、今年は、自動車メーカーの存在 感が特に目立った。経営難に陥りスーパーボウルからのスポンサー撤退を余儀なくされていたゼネラル・モーターズ(GM)がカムバックし、初登場となったメ ルセデス・ベンツなど過去最高となる6社、11車種のCMが登場した。あまりの多さに、「視聴者への印象が薄まった可能性もある」などの声も聞こえるほど だ。こんな活況ぶりに、来年のスーパーボウルの放送権を握るNBCネットワーク関係者の間では30秒CMの最高価格を今年の300万㌦以上に引き上げる計 画がすでに取り沙汰されているという。


ところで、米調査会社キャンター・メディアの調べでは、過去10年間で30秒CMの単価は35%の値上がりを示しており、スーパーボウルが10年間に稼ぎ出したCM売上は総額16億2000万㌦にも上るという。この間、最も多額の広告料を払ったスポンサーは、ビールメーカー大手「アンハウザー・ブッシュ」で、同社がスーパーボウルに投入したCM料は10年間総額2億3500万㌦にも上るという。これにペプシコの1億7080万㌦、ウォルト・ディズニーの7080万㌦、GM6110万㌦、コカコーラ5440万㌦などと続いている。