ティーンのメディア接触習慣に新事実


米広告主がターゲットにしている十代の若者(ティーンエージャー)のメディア接触習慣に新しい事実が浮上した。米ニールセン社がこのほど発表した調査結果によると、ティーンのテレビ視聴時間は一日平均3時間20分と、メディア利用時間の中で最も多かった。同調査は、「ティーンは、テキスト・メッセージやトウィッター(簡易ブログサイト)などに忙殺され、テレビを代表とする既存メディアの利用時間が大きく侵食されているとする説を覆すものだ」と結論付けている。


また、景気後退はティーンのメディア・娯楽時間に影響を与えないと考えられていたが、ティーンが外出した際の娯楽時間やメディア利用時間が大人と同様に減っていることも明らかになった。


テレビ離れの要因の一つとされている動画視聴についても、ティーンの利用時間は1日平均11分、一月当たりの時間も3時間となっており、18~24歳若者層の5時間35分を大きく下回っている。35~44歳層の3時間30分よりも少ないことも明らかになった。ちなみに、動画視聴でティーンが利用するサイトで最も人気があるのがYouTube(ユーチューブ)。マイスペースやフェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を上回っている。最近人気急上昇中のオンラインビデオ・サイト「Hulu(フールー)」利用もティーンの間に浸透し始めていることも分かった。

このほか、ティーンの半数が「毎日かならずMP3プレーヤーで音楽を聴く」。四人に一人が「毎日新聞を読む」ことも分かったほか、ティーンの家庭の35%がDVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)を保有している模様だが、ティーンは、「テレビはリアルタイムで見たい」と考えていることも判明した。