ネット上の動画視聴人気が加速


米国でオンライン・ビデオ視聴人気がとまらない。 米調査会社ニールセン・オンラインがこのほど発表したところによると、09年12月にインターネット上でテレビ番組などの動画を視聴した人の数は、1億 3740万人と前年同月比10.3%の大幅増となった。同月のストリーム数は、前年同月比11.8%増となる107億件だった。


同月の一人当たりの平均視聴時間も、193.2分と、前年同月比13.2%の増加を示しており、調査結果は、ネット上で動画を見る人が増えたばかりか、長時間にわたり動画を視聴する人が増えたことを示している。


サイト別で見ると、米巨大メディア企業3社(ニューズ・コーポレーション、NBCユニバーサル、ウォルト・ディズニー)が共同出資して運営している 「Hulu(フールー)」の人気が相変わらずだが、ユーチューブが断トツの図式はそのまま。ニールセンによれば、ユーチューブの昨年10月のストリーム数 は64億件を記録、フールーの6億3500万件を大きく引き離している。


2社に続き、以下ヤフー(同2億3490万件)、ターナー・スポーツ&エンターテイメント・デジタル・ネットワーク(1億4235万件)、 MSN(1億4124万件)、Foxインタラクティブ・メディア(1億2540万件)、Megavideo(1億1100万件)、Blinkx(1億 845万件)、ニッケルオディオン・キッズ&ファミリー・ネットワーク(1億715億件)、ESPNデジタル・ネットワーク(1億186万件)な どとなっている。


米調査会社eMarketerによれば、オンライン・ビデオ広告支出は、検索連動型広告の約10%ほどながらも2010年に前年比40%増となる14億㌦に達する見込み。