マスターズ、CBSが高視聴率

米ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・コースで4月11~12日、男子ゴルフの今季メジャー第1戦「マスターズ」の最終ラウンドが行われた。米国では米CBSネットワークが同ラウンドの模様を独占中継した。同社によれば激しいトップ争いのおかげもあり両日の試合を一部あるいはすべて見た人の数は4200万人に上った模様。昨年比7%増、2001年以来最高の視聴者数を獲得したという。試合は最終日、プレーオフにもつれ込み予定されていた放送終了時間(午後7時)が38分も延長されたが、延長時間の平均視聴率はニールセン社の速報によると広告主が重要視する18~49歳層で4.1%(シェア15%)、平均世帯視聴者数1710万人を獲得、CBSを同日のプライムタイム視聴率王に導いた。米国では日曜日のプライムタイムは夜7時から開始。ちなみに、試合は午後3時半(米東部時間)から中継された。


ところで、メディア業界誌バラエティーは、「もしタイガー・ウッズかフィル・ミケルソンが優勝争いに絡んでいたら視聴率はさらに高くなっていただろう」と見ている。ニールセンはマスターズの視聴率(CBSネットワーク)を1997年から2008年まで分析したところ、特にタイガーが優勝したときのトーナメント(過去4回)の平均視聴者数は1190万人と、優勝しなかった時の視聴者数950万人を20%ほど上回ることが判明した。

なお、試合は、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が通算12アンダーで並んだ3人によるプレーオフを制し、初優勝を果たした。片山晋呉は通算10アンダーで4位に入り、日本勢としては2001年の伊沢利光に並ぶマスターズ最高成績となった。