マーチマッドネス、CM売り上げが1億㌦突破


米CBSで3月15日から放送が始ったNCAA(全米大学体育協会)主催のバスケットボールの全米大学選手権の中継番組のCM売り上げが好調だ。熱狂的なファンがテレビに釘付けになることから「マーチマッドネス(3月の熱狂)」の別称で知られる同トーナメントは、開催1週間前にして95%が売り切れたほど。30秒スポット料金も、シリーズの前半戦が平均10万㌦(約1,200万円)。終盤に行われるチャンピオンシップ戦はなんと120万㌦(約1億4,400万円)で取引されているという。

CBSネットワークのスポーツ番組セール担当専務のジョン・ボーガス氏によると、売れ行きは昨年を上回る模様。通信大手AT&Tやコカコーラ、さらにはGMなど優良企業が今年もスポンサーになったことと、バンク・オブ・アメリカやUPSなどの新参組も加わり、総売上は1億㌦(約120億円)を超える勢いだという。

同トーナメントは、シリーズが中盤を越えるころになると、どの試合もNBA(米プロバスケットボール)の試合の視聴率を超えるほどの人気ぶり。全国ネットされない試合はインターネット上で動画視聴できるが、こちらも人気沸騰間違いなし。CBSネットワークの報道部門およびスポーツ部門担当社長のショーン・マクマナス氏によれば、動画版につくCMの売れ行きは昨年比倍増となる情勢だ。

ちなみに、マーチマッドネスの動画配信は昨年始まったばかりだが、いきなり1,900万件の閲覧数を記録した。 CBSコーポレーション傘下のスポーツ専門サイト「CSTVネットワークス」では今年からファンによる自主制作ビデオの投稿サイトを設置(先週号既報)、トーナメントの盛り上げに一役買っている。 トーナメント決勝戦は4月2日に開催予定。