ヤンキースがHD専門局立ち上げ

米大リーグ「ヤンキース」はこのほど、同球団が所有する自前の放送局「YESネットワーク」が今シーズン開幕戦(4月2日)に合わせヤンキース戦のすべてをHDTV(高精細度テレビ)で放送するチャンネル「YES HD」を立ち上げると発表した。

放送は1日から開始される。 すでにニューヨーク周辺にサービスを展開するタイムワーナー・ケーブル、コムキャスト、ケーブルビジョンのCATV(ケーブルテレビ)と、衛星放送大手「ディレクTV」が同チャンネルの再送信に合意しており、到達率はヤンキース戦視聴世帯の95%にも及ぶという。

同チャンネルではYESネットワークが放送権利を握っているシーズン中の128試合をHD放送するほか、NAB(米プロバスケットボール)のニュージャージ・ネッツ戦なども放送する予定。ヤンキース戦では、「ボーナス・キャム」と名づけられた双方向サービスも提供され、ピッチャーの投球分析やバッターの打撃情報などが試合を見ながら任意に引き出せるという。

今年で創設5周年を迎えるYES(Yankees Entertainment & Sports)ネットワークの営業担当上級副社長スティーブ・バーマン氏は「YES HD」の開設について、「デジタル放送時代にしっかり基盤を作りたい。HDチャンネルは新たな広告主をひきつけ、増益に貢献することになるだろう」と述べている。

YESネットワークは、本格的なHD放送に備え、本社があるコネチカット州スタンフォード市にデジタル・スタジオを建設。CMのHD放送にも対応できるという。