ヤンキース戦のストリーミング配信開始へ

米大リーグの人気球団ニューヨーク・ヤンキースの試合がニューヨーク地区に住むファンを対象にインターネット上でストリーミング配信(生中継)されることになった。ニューヨーク近郊のケーブルテレビ(CATV)大手「ケーブルビジョン」が、球団自前のスポーツ専門局「YESネットワーク」及び大リーグとの3者契約を締結。新サービスは7月8日からスタートする。


ただし、ヤンキース戦の動画中継視聴には、ケーブルビジョンのブロードバンド・サービスに加入することが条件。しかも、有料で、一月単位なら19.95㌦(約1900円)、今シーズン残りすべての試合を観戦したい場合は49.95㌦(約4800円)の一括払いが求められる。無料にすれば加入者離れに繋がることを懸念するYESネットワークやMLB.TVの主張で有料化が実現した。同オンライン配信は関係企業に新たな収入源の道を開く可能性があり、他球団が追随する可能性も指摘されている。

 
大リーグの試合のストリーミング配信は、これまでにも大リーグが運営する動画サイト「MLB.TV」で提供されているが、配信される試合はアウェーのものに限定されていた。YESネットワークによると、ホームの中継試合がインターネットに提供されるのは、大リーグはもとより、すべてのプロスポーツを含め、今回が初めてのケースになるという。

ところで、形は違うが、タイムワーナーが米CATVコムキャストと提携し、同社傘下のケーブル局番組をコムキャスト加入者のみにインターネット配信する動きなども出てきており、これまで無料型が主流だった動画配信に様々な優良型モデルが登場し始めている。