「世界のブランド」にコカ・コーラ

世界の最も価値あるブランド名に「コカ・コーラ」が選ばれた。国際的なブランド・コンサルティング会社として知られる「インターブランド」はこのほど、米経済誌「ビジネス・ウィーク」との共同調査で、「2008年世界のブランド価値評価ランキングベスト100」を発表した。コカ・コーラが昨年に続き首位の座を守ったほか、昨年3位だった「IBM」がサービスの拡充が評価され2位に上昇した。逆に昨年2位だった「マイクロソフト」が3位に後退した。

トップ10ブランドのうち9位までは昨年と同じ顔ぶれとなったが、昨年20位だった「グーグル」のブランド価値が今回最大幅となる43%も増加し10位にランクされたことが特筆される。また、アイフォン販売が大成功したことでアップル社のブランド価値も昨年比25%上昇。昨年33位だった順位が今年は24位になった。その他ブランド価値が大幅に上がった企業に、アマゾン(19%)、アパレルメーカーのザラ(15%)、任天堂(13%)などのブランド名が挙がっている。

また、トップ20にランクされたブランド名の中で、唯一価値評価が下がったのが米銀行最大手シティ。昨年11位だったが、今年は19位に転落している。ブランド価値の下落率トップ5のうち、3ブランドを米国の金融機関が占め、金融危機の引き金となったサブプライムローン問題の影響が鮮明にあらわれる結果となった。

ところで、トヨタが前年比6%増のプラス評価を受け第6位にランクされた。順位は昨年と変わらないが、同社が製造するハイブリッド車「プリウス」が環境への積極的な取り組み姿勢として高い評価を受けた。トップ10にランクされた唯一の日本企業となった。