中国ネット人口、2010年に世界一

インターネット上の商取引などの調査にあたる「eMarketer」はこのほど、2010年までに中国がインターネット利用者総数で米国を抜き世界のトップに立つとの予測を発表した。

2006年における利用者数は米国が1億8,190万人と2位中国の1億3,350万人を抑え首位。米国では2008年までに3歳以上の人口の三分の二に相当する人がネット利用者となるほか、それ以降も確実に増え続ける見通し。2011年までには、ひと月に一度はインターネットにアクセスする人が2億1,13万人にも膨れ上がるという。

しかし、米国よりも急ピッチでネット人口が増えるのがアジア。特に中国のインターネット人口が飛躍的に伸びる模様。eMarketerの上級アナリスト、ベン・マックリン氏によると、同国中産階級を中心に家庭でのインターネット利用が急増し、利用人口が世界一になるのは確実な情勢だ。

インドについては、「インターネット配信に欠かせない通信インフラの整備の遅れが目立ち、ネット需要に追いつかないだろう」との見通しを示している。 ちなみに、普及率(2006年)を見ると、韓国が70.5%で世界一。日本が68.4%で2位につけているほか、オーストラリアが64.5%で3位。米国は63.6%で4位。中国の普及率は10.2%となっている。

有力証券会社モルガン・スタンレーによると、世界のインターネット人口は2007年までに13億人に達する見通し。