動画視聴がうなぎのぼり


米国のインターネット上の動画視聴数が今夏、急増している。ニールセン社がこのほど発表した調査「ビデオ・センサス」の統計によると、7月におけるユニークビューアー数は1億3600万件を記録。昨年同月比14.2%の上昇となった。ストリーム数は同31.4%増となる112億に達し、一人当たりのストリーム数は同15.1%増となる82.4件となった。また、一人当たりの月間平均視聴時間も3時間半と、同42.2%増と、うなぎのぼりになっている


ニールセンによれば動画サイトで最も人気だったのはユーチューブ。同サイトでのストリーム数は70億件、ユニークビューアー数は1億400万と、他サイトを大きく引き離した。ユーチューブに次いだのはHulu(フールー)で、ストリーム数3億8380万件、ユニークビューアー数は1030万だった。ユーチューブは素人の動画投稿が相変わらず多いのに対し、フールーは、ネットワークテレビ番組や映画などが中心となっていて、テレビ番組の見逃し視聴によく利用される人気サイトに急成長している。同社はNBCユニバーサルやニューズ・コーポレーション、さらにはウォルト・ディズニーなどが共同出資する独立系サイト。


このほか、ヤフーやマイクロソフトの動画サイトなどにも人気が集まっており、ニュース専門局CNNのサイトも9位にランクされた。

別の調査会社コムスコアによると、今年7月のユニークビューアー数は1億5800万を記録、ニールセンのものを上回っている。インターネット利用者の81%が動画視聴を経験したという。同社によれば、インターネット上の動画サイトが、マイケル・ジャクソン氏の死去やイランの反政府抗議デモなど、特別な出来事をいち早く伝えたことが利用者を呼び込んでいる。