動画視聴が相変わらずの人気

米国のインターネット動画(以下オンライン・ビデオ)視聴が相変わらずの人気だ。ニールセン・オンライン・ビデオ・センサスはこのほど、今年3月におけるオンライン・ビデオ利用状況を発表したが、それによると同月の動画サイトへのユニーク・ビジター数は前月比2%増となる1億3000万件を記録した。ビデオ・ストリーム数は約97億件で、2月に比べ9%増となった。また、一人当たりの動画視聴時間は190.7分と、前月比13%増となった。


動画サイトは、相変わらずユーチューブ(YouTube)が群を抜いた人気ぶりで同月のビデオ・ストリーム数は約54億8000万件を獲得。ただ、NBCユニバーサルとニューズ・コーポレーションが共同出資して創設した「フールー(Hulu)」の人気が急上昇中。同サイトのストリーム数は約3億4900万件(同月)と、これまでユーチューブに次ぐ人気を得ていたヤフーの2億3000万件を追い抜いた。


動画配信されているプライムタイム番組の人気番組も明らかになった。同月、ビデオ・ストリーム数(番組全編、ハイライト版他を含む)3580万件を記録したABCネットワークのドラマ「ロスト」が、ユニーク・ビジター数140万件を獲得し、テレビ番組人気ナンバーワンの座についた。

また、4大ネットワーク(ABC、CBS、Fox、NBC)独自の動画サイトでは、ABCに人気が集まっている。同サイトのストリーム数は約1億8000万件(同月)、ユニーク・ビジター数も690万件と、動画サイト全体でも第6位にランクされているほどだ。新たにサイト名を「TV.com」と塗り替え動画配信てこ入れに着手したCBSも、同月のビデオ・ストリーム数340万件と前月比115%増の躍進ぶりを示した。