大統領候補討論会、視聴率は低調

米大統領選の共和・民主両党候補による最後のテレビ討論が15日、ニューヨーク市郊外ヘンプステッドのホフストラ大学で行われた。共和党候補のマケイン上院議員と民主党候補のオバマ候補の間で展開された舌戦は90分間。3大ネットワークをはじめニュース専門局などが午後9時(米東部時間)から一斉に通常のプライムタイム番組をつぶして全国向けに放送した。ニールセン社の速報によると、視聴率は38.3%、視聴者数は5,650万人に達した模様。初回(9月26日)の視聴率34.1%を上回ったものの、10月7日に行われた第2回目の41.1%には及ばなかった。

業界誌ハリウッド・レポーターなどによれば、討論会のうらで、米大リーグのプレーオフ戦がロサンゼルスで開催されたことが視聴率に少なからぬ影響を与えた模様。同夜は、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)の第5戦が行われ、フィラデルフィア・フィリーズが、ロサンゼルス・ドジャースに快勝、15年ぶり6度目のリーグ制覇を果たした。ちなみに、ロサンゼルスは全米第2位、フィラデルフィアは4位のテレビ市場を控えており、Foxネットワークが全国向けに中継した。

ところで、同夜の討論会は、支持率で劣勢に立たされている共和党のマケイン候補が逆転をかけて民主党のオバマ候補に果敢な攻勢をしかけたが、討論会後の世論調査ではオバマ氏に軍配があがり、オバマ氏優勢の状況を変えることは出来なかった。