女性利用者は動画サイトに消極的?


米国ではブロードバンドの普及や動画共用サイト「ユーチューブ」人気などのおかげで、オンライン・ビデオがインターネット上のキラー・コンテンツとなった感があるが、このほどそのオンライン・ビデオの男女別利用習慣の詳細が明らかになった。

投資銀行「パイパー・ジャフレイ」の調査によると、女性のインターネット利用者数は推定約9,700万人と男性の9,100万人を上回っているが、オンライン・ビデオの利用数は男性が上回っていることが分かった。男性利用者の78%がオンライン・ビデオを視聴すると応えたのに反し、女性のほうは66%に留まっている。

パイパー・ジャフレイ調査を分析した米調査会社「eMarketer」社によると、テレビ視聴者数では女性の数が男性を上回っているにもかかわらず、オンライン上の動画視聴は男性に偏っているという。eMarketerの上級アナリスト、デボラ・ウィリアムソン氏は、「オンライン・ビデオに対する女性の関心は男性に比べ比較的低いようだ。爆発的な人気を博しているユーチューブの利用者の多くが男性に占められている」と分析している。

男女ともオンライン・ビデオの中で最も人気のあるのがニュース抜粋版。利用度は全体の48.6%。これに続くコンテンツとしてミュージック・ビデオ(47.4%)、映画の予告編(32.6%)、テレビ番組(25.7%)、ユーザーからの投稿ビデオ(20.5%)、映画(19.9%)、スポーツイベント・ハイライト版などとなっている。

ニュースの抜粋版は男女ともに人気トップのコンテンツだが、これに次ぐサイトが男性の場合、素人の投稿ビデオやミュージック・ビデオとなっているのに対し、女性では映画の予告編となっており、違いが浮き彫りになっている。