就任式視聴者数は歴代2位


20日に行われたオバマ米大統領の就任式中継番組の視聴者数は、3780万人に達し、歴代2位を記録した。ニールセン・メディア・リサーチが発表した視聴率速報によると、全米の主要テレビ市場56地区における視聴率は29.2%。全米の約3分の1の世帯が視聴した勘定だ。地上波テレビとケーブル局合計17社が当日午前10時から午後5時まで放送した番組が対象になった。

ニールセンによると、これまで最も視聴者数が多かったのは1981年のレーガン大統領の1期目の就任式で、視聴者数は4180万人。ちなみに、4年前に行われたブッシュ大統領の2期目の就任式の視聴者数は1550万人、視聴率は11.8%だった。

地上波3大ネットワークの中で、最も視聴者数が多かったのはNBC。宣誓式と就任演説が行われた午前11時~午後12:30時の平均視聴者数は1140万人を記録した。2位には1100万人を獲得したABC。CBS(719万人)は3位だった。午前10時~午後5時に放送された拡大枠の平均視聴者数は、NBCが860万人。ABCが830万人、CBSが550万人と続いた。

また、ケーブル局の中では、CNNの健闘が際立った。午前11時~午後12:30時の視聴者数は730万人を記録、「最も多く見られたニュース専門局」となった。同視聴者数は、CBSをも上回るものだった。CNNは、午前11時~午後2時の平均視聴者数も690万人を獲得、ニュース専門局ナンバーワンのFoxニュース・チャンネルの440万人に大きな差をつけた。

ところで、就任式は、斜陽の既存メディア「新聞」にも吉報をもたらした。米主要各紙は翌日、1面で大きな写真と見出しを使って大々的に報じたが、首都ワシントン・ボスト紙は20万部の増刷。オバマ氏の地元シカゴ・トリビューンは40万部、ニューヨーク・タイムズ紙は、80万部の増刷をした。いずれも完売続出の人気ぶりだったという。