携帯経由のネット利用に微妙な変化

米国で携帯電話を使って良く利用するサイトの内容に微妙な変化が出てきた。携帯電話の利用状況などの調査に当たる米「M:マトリックス」社によると、利用者の間で人気があるサイトとして相変わらずニュース、天気予報、スポーツなどが挙げられているが、昨年同時期で人気ナンバーワンだった金融サイトが12位に転落。

代わりに検索サイトへのアクセス数が昨年同時期19%増、1120万件とトップに躍り出た。昨年は利用頻度上位にランクされていた雑誌や健康関連サイトが下位に転落した一方で、地図や道案内などのサイトが昨年比10%増760万件と躍進している。

その他、昨年に比べ利用度が増加したサイトには、経済ニュース(昨年同時期比7%増、570万件)、ビジネス案内(同5%増、500万件)、レストランガイド(4.8%増、480万件)などが挙がっている。

同社によると、今年7~9月期に携帯電話を使ってインターネットに1度でもアクセスした人は、18~34歳の若者層で月平均1,430万人。35~54歳層は920万人だった。また、13~17歳層では、約170万人。55歳以上の層も約170万人と同数だった。

米国の携帯電話市場は、日本と比べ第3世代サービスの展開が遅れているが、今年6月にアップル社が新型携帯電話「iPhone(アイフォン)」を発売。インターネット検索最大手グーグルが携帯電話事業本格的参入を表明したり、11月末に米携帯電話2位のベライゾン・ワイヤレスが自社の通信網について、他社向けの端末も受け入れる方向を発表するなど、大きな動きが出ている。