新シーズンのTV世帯数は1億1490万軒


9月中旬から順次始まる米テレビ界の新シーズンにおいて、今期の推定テレビ世帯数が1億1490万になることが分かった。米調査会社ニールセンによると、新シーズンのテレビ世帯数は、全シーズンに比べ40万増。増加幅は過去10年間で最低となった。

地域別で見ると、テレビ世帯数が一番多く増えるのがニューヨーク地域で、新たに5万9710世帯が加わる見込み。逆に世帯数が一番減ったのはデトロイト地域で、3万7000世帯減少している。

また、米メディア・サービス大手マグナ・グローバルによれば、新シーズンにおけるテレビ視聴者年齢の中央値は「51歳」で、10年前の「43歳」から大幅に引き上げられた。米テレビ界では、18―49歳視聴者層をいかに多く獲得するかが勝負どころ。だが今回発表された中央値は、この層を上回っている。

5月に終了した2008―09年シーズンにおける5大ネットワークの視聴者年齢の中央値を見ると、CBSが「55歳」で最も高く、“シルバーネットワーク”のニックネーム返上はまたまた見送りという結果。次いで、ABC(51歳)、NBC(49歳)、FOX(46歳)、CW(34歳)の順だった。

HDD内蔵型のDVR(デジタルビデオレコーダー)を使った視聴者を加えると、CBSの中央値は「54歳」。他社も、ABC(50歳)、NBC(47歳)、Fox(44歳)、CW(33歳)と、いずれも年齢が下がることが判明し、DVR利用者は若者視聴者で占められていることが浮き彫りになった。

一方、CATV専門局は、ネットワークテレビに比べ、視聴者が若年化する傾向が強まっている。タイム・ワーナー傘下のTBSの視聴者年齢中央値は、2年前の「38歳」から「35歳」に、姉妹局TNTも「46歳」から「44歳」へと下がっている。

また、FOXネットワークの姉妹局であるFXの中央値は「37歳」となっている。視聴者年齢の中央値が最も高かったCATV専門局はFOXニュース・チャンネルで、「65歳」。ビジネス専門のCNBSやゴルフ・チャンネルなどがこれに続いている。