新番組のDVR視聴者数が新記録


若い女性をターゲットにした地上波ネットワーク「CW」の新番組の視聴状況に異変が起きている。話題になっている番組は「90210」。同番組は9月16日に初回がデビューしたが、この時の視聴率は同ネットワークがターゲットにしている若い女性層(18~34歳)で2.7%だった。ところが、HDD内蔵型の録画機DVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)で収録し、放送後1週間以内に番組を視聴した人を加算すると、視聴率が4.3%とほぼ倍増することが明らかになった。番組みを放送後に視聴した数が放送時の視聴者数を58%も押し上げた例は過去に例がないという。視聴率測定会社ニールセン・メディア・リサーチがこのほど発表した。


CWは18~34歳の女性向けに番組編成を特化しているテレビ局として知られているが、男性も加えた同年代層の視聴率は、放送時1.9%だったのに対し、DVR視聴者を加味すると2.9%となり、男性の中にもDVR利用者が多いことが分かった。同局では、「90201」の他、他番組もDVR視聴者が全体に占める割合が25~49%と、極めて高くなっている

ちなみに、「90210」はカリフォルニア州のビバリーヒルズを示す郵便番号だが、番組はカンザス州からビバリーヒルズに引越ししてきた家族の新天地での生活ぶりを描いたもの。得に高校生の娘の交友関係などにスポットが当てられている。

DVRは、見たいときに見たい番組を視聴する、タイムシフト視聴を促進するデジタル機器として知られているが、ニールセンによれば、米テレビ世帯の24.4%に相当する27,950,000世帯がDVRを保有している。