未成年者の有害サイト接触が急増

米未成年者によるインターネット上の有害サイトへの露出度が急増していることがこのほど発表された調査結果で明らかになった。特に、10~17歳の少年・少女の中で、裸や性的描写などが現れるいわゆる「ポルノ・サイト」に偶然に遭遇したと答えた子供たちが全体の42%にも上ったことが分かった。

このうち、66%が「そのような映像は見たくない」と答えているとともに、対応策については「分からない」と、戸惑っている模様だ。 一方、率先して有害サイトを自ら捜し求める子供たちがいることも確認された。

調査では16~17歳の男子の三分の一以上が、「自分からポルノ・サイトを探したことがある」と答えている。女子の場合は8%に留まった。 シカゴ大学の心理学者シャロン・ハーシュ博士は、「子供たちがウェブ上のポルノに触れる機会が増え続ければ、早い年代で性的行動に走る子供が増える可能性が大きい」と、その悪影響について警告している。また、同博士は、インターネット上で子供を性的餌食として狙っているサイトが増えていることへも危機感を募らせている。

CBSネットワークではこのほど、夕方の全国向けニュースでこの問題を取り上げ、「親や保護者は、常に子供たちと会話を持つなど、緊密なコミュニケーションを保ち彼らの行動を把握することが肝要。インターネットにアクセスできるコンピューターを居間に置いたり、ポルノ・サイトなどを阻止するソフトをコンピューター上にインストールするなどの防護策を講じることも必要だ」と提言している。

同調査は、米ニューハンプシャー大学が1,500人を対象に昨年一年間に渡って調べた。