米CBS、「サバイバー」新シリーズを注文


米テレビ界でもてはやされているリアリティー番組の元祖「サバイバー」は放送開始以来今年で8年目。いまやCBSネットワークばかりでなく、米テレビ界を代表する長寿番組になっているが、来シーズン(2008-09年)も放送が続行されることになった。CBSネットワークの編成担当専務グエン・メイナード氏は業界誌「ブロードキャスティング&ケーブル」とのインタビューで、「サバイバーは視聴率のすたることのない番組。毎回展開される予想外のコンセプトのおかげで、15回ものシリーズが放送された今でも新鮮さを失っていない」と、番組続投決定の背景を説明している。同番組は毎年2月と9月、年2回放送されている。

昨年夏放送された第15回シリーズの平均視聴率は広告主が重要視する視聴者層(18~49歳代)の平均視聴率が5.1%(シェア14%)、平均視聴者数1,520万人と、かつての勢いは失っているものの、同番組が放送される木曜日のプライムタイム20:00時枠では他局を押さえトップを死守し、CBSネットワークに大きな貢献をしている。

サバイバーは、一般公募された16人の男女が無人島などに送られ、6週間の間、様々な障害を乗り越え誰が最後までサバイブできるかを競うもの。毎回、仲間の投票で脱落者が選ばれ、最後に残った勝者が賞金100万㌦(約1億1,000万円)を獲得する。

一方、NBCネットワークは視聴率悪化でキャンセルされたリアリティー番組「アプレンティス(見習い)」のセレブ版「ザ・セレブリティー・アプレンティス」を編成したが意外に好評で、来シーズン続行を決定した。昨年11月以来続いている米脚本家組合のストライキで再び脚光を浴びているリアリティー番組の老舗番組が各ネットワークにとって救世主的な存在になっているともいえそうだ。