米NBCU、09年は28%減益


米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は 22日、09年通年決算について、金融事業などの不振が響き、純利益は前年同期比37%減となる100億2500万㌦(約9930億円)だったと発表し た。売上高は同14%減の1567億8300万㌦(約14兆1105億円)だった。


GEのジェフ・イメルト会長は傘下のメディア事業「NBCユニバーサル」(以下、NBCU)にもふれ、同部門の第4四半期の純利益が前年同期比30%も落 ち込む6億200万㌦(約542億円)だったことも響き、通年の純利益は前年比28%減、23億㌦(約2070億円)だったことを明らかにした。


NBCUの09年10~12月期の売上高は、前年同期比4%減となる43億㌦(約3870億円)。通年の売上高は前年比9%減少となる154億㌦(約1兆3860億円)だった。


イメルト会長は、NBCU傘下の旗艦企業NBCネットワークが今シーズンプライムタイム編成に組み込んだトーク番組が挫折したことには言及を避けたが、 ケーブル局部門の10~12月期の売上高が前年同期比8%増となる13億㌦(約1170億円)、純利益も同8%増となったことを挙げ、同部門がすこぶる好 調なことを強調した。NBCネットワークなど地上波放送部門の同期売上高は2%減となる16億㌦(約1440億円)だった。


同会長は、さらに、映画部門の10~12月期の売上高が前年同期比4億㌦減となる12億㌦(約1080億円)、純利益も前年同期比2億㌦(約180億円) の減収となったことを明らかにした。ヒット作にめぐまれなかったことやDVD販売の不振が響き、同門がNBCU全体の足を引っ張ったことを示唆した。ま た、NBCUが独占放送権を握る五輪放送にも触れ、広告市場が立ち直りを見せているとの認識を示しながらも、2月に開催されるバンクーバ冬季五輪放送が約 2億5000万㌦(約225億円)の赤字になる見通しを披露した。