米NBC報道番組が絶好調


米NBCネットワークの報道・情報番組が絶好調だ。朝の帯番組「Today(トゥデー)」(午前7~10時)が視聴率ナンバーワンの座を13年間守り続け新記録を樹立すれば、夕方の全国向けニュース「Nightly News (ナイトリー・ニュース)」が過去20週間の平均視聴者数950万人を獲得、トップの座を保守している。


ブライアン・ウィリアムズ氏がキャスターを勤めるナイトリー・ニュースは一時、ABCの激しい追い上げを受けたが、いまでは平均視聴者数約100万人の大差をつけている。ちなみに、CBSの「Evening News」は、200~300万人の差をつけられ3大ネットワーク中最下位の座に甘んじている。NBCニュースのスティーブ・キャパス社長は、「ナイトリー・ニュース」好調を受け、同番組の拡大を検討している模様。3大ネットワークの夕方ニュースは長年にわたり30分間が定番で、仮にNBCが1時間となれば、初めてのケースとなる。

また、毎週日曜朝に放送されているインタビュー・討論番組「Meet the Press (ミート・ザ・プレス)」も視聴率競争で首位を守り続けており、NBCでは「報道・情報番組のリーダー」の看板を前面に打ち出している。同社はグループ傘下にニュース専門局「MSNBC」やビジネス専門局「CNBS」を抱え、ネットワークのキャスターなどが頻繁に出演することから視聴者にNBCのブランド名が浸透しやすいことを指摘する向きもある。 

番組収益も好調で、ニューヨーク・タイムズ紙は、NBCニュースの年間収益を4億㌦(約400億円)と推定している。ABCとCBSにはケーブル姉妹局がない。