米TV新シーズン、新番組が不調

9月下旬から始まった米テレビ新シーズンは、期首1ヶ月を見る限り、大ヒットしそうな新番組がほとんどなく、ネットワーク経営陣にとって期待はずれのスタートとなった。米全国紙USAトゥデーによると、不振ムードが漂うネットワーク全体の中で新番組が比較的健闘しているのがABCネットワーク。新コメディー番組「サマンサって誰?(Samantha Who?)」、死人を指先でさわるだけで生き返えさせることが出来る不思議な能力をもった主人公をテーマにした「Pushing Daisies」、同局の看板番組になっている医療ドラマ「恋の解剖学(邦題)」のスピンオフ番組「プライベート・プラクティス」がいずれも好調で、ひとり気を吐いている感じだ。

同紙によると、NBCやCBSは、前評判が高かった1970年代番組のリメイク版「バイオニック・ウーマン」(NBC)や吸血鬼をテーマにした「ムーンライト」(CBS)などが、「まあまあ」の人気に留まり、ブレークする兆候は見当たらない模様だ。

一方、4大ネットワークの中で、苦しい立場に立たされているのがFoxネットワーク。リアリティー番組「ナッシュビル」がたった2回で不振を理由に放送打ち切りになったほか、新コメディー番組「バック・トゥー・ユー」などの視聴率が低迷したままだ。

ニールセン社によると、4大ネットワークの新シーズン1ヶ月目のプライムタイム(午後8時~11時)の平均視聴者数は、CBS(1110万人)、ABC(1060万人)、Fox(940万人)、NBC(810万人)の順となっている。