米グーグル、ソニー他と提携しネット対応TV開発へ


英国公共放送局BBCが米国内で24時間ニュース専門チャンネル「BBCワールド・ニュース」立ち上げを決めた。BBCワールドの最高経営責任者リチャー ド・サムブルック氏は「BBCニュースが24時間体制で放送されていない国は米国だけ」と述べ、米国への本格的な進出のための一大PRキャンペーンを始め たことを明らかにした。

すでに、ニューヨーク近郊の大手ケーブルテレビ事業者「ケーブルビジョン」がデジタルケーブル契約者に限って配信を始めたが、BBC側は米視聴者はもとよ り、米広告主にも幅広く同局を認知してもらおうと、総額100万㌦(約1億1,000万円)の宣伝費を投入することを決定した。

PR活動の一環として、マンハッタンのタイムズスクウェア付近の屋外広告には報道写真を題材に二つの対立する意見を掲げ、歩行者に携帯電話を使った投票を 呼びかけている。結果は同掲示板に設置されているデジタル・メーターに表示される仕組みで、ゲーム感覚の屋外広告を使ってブランド名の周知を図っている。

米国にはすでにFoxニュースチャンネルやCNNなどニュース専門チャンネルが乱立気味だが、BBCでは公平で客観的な報道姿勢のニュースをモットーに「国境を越えたニュースを提供できる唯一の報道発信源」と自己アピール、他チャンネルとの違いを強調している。

一方、BBCの必要性を求める声もあるようで、米コンサルティング会社ウエイ・グループのニック・ショア氏も「世の中で何が起きているのかを知るため、自国体制以外からのセカンド・オピニオンを求める声が存在している」と述べている。