米ケーブル局7月視聴率、USAが断トツ


米ケーブル局の7月における視聴率の結果がほぼ出揃った。米ニールセン社によれば同月米国で最も見られたケーブル局はNBCユニバーサル傘下の「USAネットワーク」。プライムタイム(午後8時~11時)の平均世帯視聴者数315万人を獲得したばかりか、広告主が重視する若者視聴者層(18~49歳)の平均視聴者数129万人、25~54歳層でも平均視聴者数145万人を獲得し、“3冠王”の座を射止めた。

今シーズン初登場した医療ドラマ「ロイヤル・ペインズ」が大好評を博したほか、犯罪捜査ドラマ「バーン・ノーティス」が絶好調で、両番組が全体に大きく貢献した。両番組のほか、プロレス番組「WWE Raw」、犯罪捜査ドラマ「NCIS」(CBSネットワークで放送されている番組の再放送)なども同局の人気を支えている。


2位にはタイムワーナー傘下のケーブル局「TNT」がランクされた。同局の独自制作ドラマで、いまやケーブル局全体を代表する看板番組になっている「ザ・クローサー」(女性刑事が主人公の犯罪捜査番組)が相変わらずの人気。同局の平均世帯視聴者数は250万人(プライムタイム)だった。なお、同局の18~49歳層の平均視聴者数は96万9000人、25~54歳層は115万人を獲得した。このほか、ストックカーレースの中継番組「ナスカー・スプリング・カップ」も視聴者数500万人を魅了するなど、貢献した。

3位は保守派ニュース専門局「Foxニュース・チャンネル」(ニューズ・コーポレーション傘下)。同月プライムタイムの平均視聴者数は昨年同期比43%増となる208万人を獲得した。ニュース局がターゲットにしている25~54歳視聴者層でも昨年同期比70%増となる53万3000人を記録した。このほか、若者向け総合チャンネルの「Nick at Nite」(バイアコム傘下)が4位に。5位にはTNTの姉妹局「TBS」がランクされた。